酵素

 

ここ数回にわたって酵素栄養学が
残念ながら栄養学としては
成り立っていないということを
書いてきたのですが

 

一番のザンネンな主張がこれです!

 

「酵素は外から補給できる」

 

酵素栄養学では酵素は熱に弱いので
生の食材を積極的に摂りましょう

 

と言います。

 

これは確かにその通り。

 

酵素は熱に弱いので
加熱調理した食材には酵素はありません。

 

一方、生野菜や果物、刺身など
生の食材には酵素は含まれています。

 

ですので、これらの食材を食べれば
確かに外から酵素を補給することはできます。

 

しかし、酵素はタンパク質でできています。

 

タンパク質ですから胃で分解されて

 

ペプチド → アミノ酸となります。

 

この時点で食物に含まれる酵素は
カタチを変えていますので
酵素としての元の働きをすることはありません。

 

酵素を外から補給することはできますが
それが私たちの体内で酵素として
働くわけではないんですね。

 

ただ、胃で分解されるまでは
例えば大根に含まれる消化酵素は
唾液に含まれるアミラーゼとともに
食べ物を分解する助けとはなるでしょう。

 

しかし、胃に到達して胃酸で
分解された時点でアウト!です。

 
この主張が間違っている理由がもうひとつ。

 

酵素はアミノ酸の組み合わせにより
1万種類とも2万種類あるともいわれます。
自然界にもっと多種類あるかもしれません。

 

環境によって酵素の形態は変わります。

 

灼熱の中で働く酵素
極寒の中で働く酵素
強い酸性の中でも働く酵素

 

いろんな酵素があります。

 

酵素は突然できるわけではなく
細胞の中にあるDNAに収納されている
設計図に従って作られます。

 

人間とは異なる細胞の設計図によって
作られた酵素は、残念ながら
人間の体の中で働くことはできません。

 

ちょっと例えはおかしいかもしれませんが
日本製のドライヤーを海外で
使うことができないのと同じでしょうか。

 

このように、外から酵素を補給することは
できないのですが

 

では、食物に含まれる酵素を摂ることに
まったく意味はないのでしょうか?

 

いや、そんなことはありません!

 

食物酵素を摂るのは私たちの体にとって
とても大切なことなんです!

 
⇒ 食物酵素を摂ることに意味はないのでしょうか?