ゆとり教育

⇒ 能力を褒めると自分を賢く見せようとしはじめる

 

こちらで書いた通り、
子どもは能力を褒められると
自分は頭が良いと思うようになり

 

その評価が覆ることに
恐怖を感じるようになります。

 

頭がいい自分を演じるようになり
自分の能力が疑われるかもしれないことには
チャレンジしようとしなくなります。

 

一方で子供の「努力」を褒めてあげると
その子はどんどん新しいことに
チャレンジしようとする傾向があります。

 

この話を聞いて、ゆとり教育のことが
頭に思い浮かびました。

 

ゆとり教育って結果よりも
プロセスを重視する教育だと
聞いていましたので。

 

どれだけ頑張れたかが評価の対象だと。

 

最近は「ゆとり教育は失敗だった」という
論調で話をする人のほうが
多いような気がするのですが

 

本当にゆとり教育ってダメだったのでしょうか?

 

ゆとり教育というのは実は3段階に渡って
実施されています。

 

1980年度~
1992年度~
2002年度~

 

1970年代まで行われていた教育が
知識重視型の詰め込み教育だったという反省から

 

学習時間と内容を減らして
思考力を鍛える教育に変えていこう
ということで実施されたのがゆとり教育です。

 

この中で問題になることが多いのが
第3段階の2002年度からのゆとり教育を
受けた世代です。

 

多くの会社で「ゆとり世代」との
接し方が難しいということが言われています。

 

ゆとり世代の特徴として言われるのが

 

・指示された範囲を超えて仕事をしようとしない受け身体質

・プライドが高く、新人なのに失敗はカッコ悪いと思っている

・ミスをすることを恐れる

・一生懸命教えても響かない

・人に見られているという感覚が弱い

・リアルなコミュニケーション能力が低い

・自分で考えることをしない

 

などなど、会社の諸先輩方は
ゆとり社員の扱いに手を焼いているようです。

 

思考力を鍛えるという目的ではじめた
ゆとり教育なのに

 

自分で考えることをしない、
チャレンジしようとしない

 

人間を育てたということなんですかね?

 

これはゆとり教育の方針だったのか
どうかはわかりませんが

 

ゆとり第3世代は社会に出るまで
競争を経験していないからダメだ

 

「自分で頑張ったと思えたらオーケー」

 

人と比べてどうか?という視点がない

 

という話も聞きます。

 

運動会でも、全員一緒にゴールさせるとか
テストの成績は公表しないとか

 

確かに競争を経験していないんだろうな
というのはあります。

 

私が所属する会社の若い世代も
なんとなくのんびりしていますしね。

 

受験も就職も激しい競争にさらされてきた
我々の世代からすると

 

ゆとり世代は扱いにくいと感じる人が
多いのも理解できます。

 

でも、プロセスを重視して思考力を鍛える
という方針はいいと思うんですよね。

 

プロセス(=頑張り、努力)を評価することで
子どもはより難しい課題にチャレンジする
やわらかマインドセットを身につけて
いくはずなんです。

 

この点において、ゆとり教育の考え方って
素晴らしいなと思うのです。

 

それがゆとり教育の結果、
失敗を恐れる、チャレンジをしない
ガチガチマインドセットの子供が
育ってしまったのは

 

それこそ、ゆとり教育の方針を実現する
プロセスが間違っていたのでしょう。

 

ゆとり教育は「自分なりに頑張ったらオーケー」
なので、課題を解決できるかどうかは
問題ではなかったのかなと。

 

頑張ったけど、できなかった(悔しい!)

 

ではなくて、

 

できなかったけど、自分なりに頑張った(満足!)

 

ということなのでしょう。

 

2002年度から2011年度まで実施された
のが第3段階のゆとり教育。

 

2002年度に小学校1年生だった子供が
2016年現在、20歳~21歳。

 

完全ゆとり世代が社会人になりますよ。

 

大丈夫か、日本!

 

ゆとり世代の中で、本来のゆとり教育の目的通り、
自分を成長させてくれる
難しい課題にチャレンジしたい!と考える
やわらかマインドセットの人が育っている
ことに期待したいです。。。