マインドセット

子どもの「能力」を褒めると
その子は自分の能力にボロが出ないように
自分を成長させる難しい課題に
チャレンジしようとしなくなる

 

というのが前回のお話でした。

 

⇒ 子どもの能力を伸ばすには褒めればいい?

 

この続きの話で、今度はAグループ、Bグループ
両方の生徒全員になかなか解けない
難問を解くように指示しました。

 

Aグループの生徒たちは
問題が解けないことに対して

 

「自分は頭がよくないんだ」

 

と思うようになってしまいました。

 

頭が良いから以前の問題が解けたのだから
解けないのは頭が悪いということになります。

 

一方、Bグループの生徒たちは

 

「もっと頑張らなくては!」
と考えました。

 

解けないことを失敗とはとらえず
自分の頭が悪いからということも
考えたりはしませんでした。

 

この難問を出された後の
それぞれのグループの子供の気持ちは
どうだったのでしょうか?

 

Aグループの子供たちは
「楽しくない」と感じていました。

 

自分は頭が良いという評価が
この難問が解けないことによって
崩壊するかもしれない・・・

 

そんなときに楽しいなんて
思えるはずがありませんね。

 

一方、Bグループの生徒たちは
「やりがいがあって面白い」
と感じていたようです。

 

面白いことに
この難問を出題した以降の
Aグループの生徒たちは

 

その後、再びやさしい問題が
出されても成績は回復しませんでした。

 

自分の能力に自信が持てなくなったのです。

 

Bグループはというと
難問に挑戦したことで
さらにスキルが磨かれ

 

その後の成績はどんどん伸びました。

 

この実験から考えられることは

 

・能力を褒めると知能は下がり
・努力を褒めると知能が上がる

 

ということです。

 

そしてこの褒め方が知能に与える
影響の実験から

 

もうひとつショッキングな事実が
明らかになったのです。

 

生徒にこのような説明をしました。

 

他の学校でも同じテストをするので
その学校の生徒にどんな問題が出たのか
教えてあげてください

 

といって紙を配りました。

 

その紙には自分の得点を
書き込む欄がありました。

 

なんと、Aグループの生徒の4割が
得点を高めに偽って記入したのです!

 

ガチガチマインドセットの生徒にとって
間違えるのは恥ずかしいこと。

 

それで点数を誤魔化したのです。

 

子どもに「お前は頭が良い」と
言ってしまうと、その子は自分を
より賢く見せようとしてしまいます。

 

普通の子供が自分の価値を守るために
ウソをつくようになるのです。

 

親はそんなことを望んで子供を
褒めるわけではありません。

 

しかし実際は子供から挑戦する心を失わせ
能力を伸ばす芽をつんでいる可能性がある

 

ということなのです。